護衛艦や砕氷艦「しらせ」の出国・帰国を岸壁で見送り、出迎える。
海上自衛隊幹部による防衛講話に耳を傾け、部隊研修を通じて現場への理解を深める――。
横須賀で、地域社会と海上自衛隊をつなぐ「架け橋」として活動しているのが、横須賀基地モニター倶楽部です。
「自衛隊の活動や、そこで任務にあたる隊員の姿をより多くの方に知ってもらいたい――」。
倶楽部の会員たちはそんな共通する思いを持ちながら、それぞれの立場から自衛隊と社会をつなぐ取り組みを進めています。
横須賀基地モニター倶楽部とは、どのような団体なのでしょうか。
その成り立ちや活動、そして活動を通して見えてくる海上自衛隊と地域を繋ぐ活動の一端を紹介します。
モニター経験者たちが自主的に運営
横須賀基地モニター倶楽部は、海上自衛隊横須賀地方総監部の基地モニター、防衛モニター、オピニオンリーダー経験者などによって設立された任意団体です。
基地モニターとしての2年間の委嘱期間を終えた後も、横須賀地方総監をはじめとする海上自衛隊幹部による講話や部隊研修を通じて自衛隊への理解をさらに深め、地域や周りの方々に自衛隊の活動を知って貰いたい――。
そうした目的から、平成5年(1993年)に設立されました。
現在は、主に横須賀近辺に居住する30代から70代までの男女約50人で構成され、会員が自主的に運営や企画を行っています。
倶楽部が目指しているのは、地域社会と海上自衛隊の架け橋となり、主に募集・広報の面から海上自衛隊の活動を支援していくことです。
部隊研修から艦艇の見送り・出迎えまで

倶楽部では、年間を通してさまざまな活動を行っています。
年2回(不定期)の部隊研修をはじめ、夏と冬の防衛講話・懇親会、定時総会のほか、横須賀地方総監部が主催する「春のつどい」や自衛隊記念日祝賀会などの各種行事にも参加しています。
さらに、護衛艦や砕氷艦「しらせ」の出国・帰国行事、練習艦隊の入港歓迎行事など、岸壁で行われる行事にも参加します。
なかでも、護衛艦や「しらせ」の出国・帰国時の見送りや出迎えは、会員にとって特に印象深い機会となっています。
「任務に臨む隊員の方々の誇りや、それを見守るご家族の思いに間近で触れることができ、参加するたびに胸が熱くなる」と語る会員の姿が印象的でした。
最近では、7月に開催された定時総会での、八木浩二横須賀地方総監による防衛講話「私が実施した海自初級幹部への教育」も、非常に心に残る機会となったそうです。
最大の魅力は「自衛官の生の声」

こうした活動の魅力は、普段なかなか見ることのできない海上自衛隊の活動の一端に触れられることだけではありません。
何より大きな魅力は、現場で勤務する自衛官の方々と直接話ができることです。講話や部隊研修、隊員の方々との交流を通じて聞く「生の声」からは、国防という任務の重みや、任務に携わる隊員の方々の誇りを肌で感じることができます。
また、ニュースの表面的な報道だけでは分からない厳しい任務の現実や、我が国が置かれている国際情勢について学ぶ機会にもなっています。また、隊員の方々の高い士気や専門性に触れるたびに、海上自衛隊がいかに私たちの平和な日常を支えてくれているかという理解と感謝の念が深まっていくといいます。
艦艇や装備を見るだけでは分からない、そこで働く「人」を知ることができる――。それも、この活動ならではの魅力といえるでしょう。
地域と海上自衛隊の「架け橋」として

横須賀基地モニター倶楽部の活動の中心にあるのは、海上自衛隊を側面から支援するとともに、横須賀近辺に暮らす会員とその家族、知人、友人などを通じて、地域社会と海上自衛隊をつなぐことです。
倶楽部と海上自衛隊横須賀地方隊は「相互支援に関する協定書」を締結しており、地域のネットワークを生かした支援も行っています。
たとえば、横須賀地方総監部が主催する基地開放などのイベントを友人や知人に知らせるなど、募集・広報活動への協力もその一つです。
海上自衛隊と地域社会の双方に接点を持つ倶楽部だからこそ、果たせる役割があります。
「知る」「見る」「感じる」ことから始まる

横須賀基地モニター倶楽部がこれからも大切にしていくのは、設立以来の「地域社会と海上自衛隊の架け橋」としての役割です。
特に今後は、横須賀地方総監部と締結した協定の趣旨も踏まえ、地域のネットワークを生かしたイベントの告知など、募集・広報への協力をより一層強化していきたいと考えているとのことです。そして、倶楽部につながる一つのきっかけとなるのが、各基地や駐屯地が募集する基地モニターや駐屯地モニター、防衛省が募集する防衛モニターの活動です。そこから自衛隊への理解が深まり、委嘱期間を終えた後もその活動を支え、地域とのつながりを広げていく――。
横須賀基地モニター倶楽部は、地域社会と海上自衛隊をつなぎながら、その輪を未来へと広げています。
モニターを目指す方や読者へメッセージ
基地モニターの活動は、国防や自衛隊について「知る」「見る」「感じる」ことができる非常に貴重な機会です。自衛隊について全く知識がない方でも、活動を通じて必ず新しい発見と深い学びがあります。
ぜひ多くの方に基地モニターに興味を持っていただき、ゆくゆくは私たちの倶楽部の仲間に加わっていただけることを心待ちにしています。
防衛省・自衛隊「基地(防衛)モニター」とは?
国民の意見や要望を活動や広報の改善に活かすためのモニター制度です。
年に1回募集が行われます。各基地や駐屯地で募集する基地・駐屯地モニターと、防衛省が募集する防衛モニターがあります。
目的:自衛隊への理解促進と、国民視点での率直な意見収集
任期:2年間
活動内容:部隊見学、装備品の体験搭乗、行事参加、アンケート・意見の提出など
対象:基地周辺在住の20歳以上で、自衛隊に関心があり行事に参加できる方(※公務員、議員、自衛隊関係者などを除く)
★詳細は最寄りの基地、駐屯地及び防衛省HPをご覧ください
✅防衛モニターや基地・駐屯地モニターを実際に経験した人の「生の声」も紹介しています。
モニター体験記は、こちらからご覧ください。



