コースカベイサイドストアーズ5階に2026年3月19日に、神奈川自衛隊広報センターがオープンしました。横須賀の新たなシンボル的スポットとして、その内部を徹底レポートします。
開設について、神奈川地方協力本部 大谷三穂本部長は次のように話します。
今後は、展示や体験を通じて、国防をはじめ、災害派遣や国際平和協力活動など、自衛隊の任務や役割を分かりやすく伝え、幅広い世代の方々に親しみを持っていただける広報拠点として育てていきたいと考えています。また、制服試着や撮影スポット、御朱印コーナーに加え、展示内容を定期的に模様替えするなど、何度訪れても新しい発見がある企画を行っていきたいと思っています。こうした取り組みを通じて、神奈川自衛隊広報センターが、神奈川県民の皆さまと自衛隊の未来をつなぐ架け橋となるよう、関係機関と連携しながら継続的に取り組んでまいります。
買い物ついでに「防衛の最前線」へ
突如として現れる凛としたグレーとブルーの世界。そこが、防衛省・自衛隊が新たに展開する広報拠点です。入り口では、神奈川地本の人気マスコットキャラクター「はまにゃん」がお出迎え。まずは、その親しみやすさと展示の本格度のギャップに驚かされます。センター内は、それぞれの隊の特色が色濃く反映されたブース分けがなされています。
【陸上自衛隊】伝統の継承と「ミリ飯」のリアル

武山駐屯地に所在する「第31普通科連隊」のコーナーでは、昭和の創設時から現代に至るまでの歩みを貴重な写真で辿ることができます。

注目はテーブルに並んだ「戦闘糧食(パック飯)」。梅しそふりかけや加熱剤など、隊員の活動を支える食事のリアルが手に取るような距離で見学できます。メニューのバラエティーの豊富さに驚きます。
【海上自衛隊】最新鋭艦の模型と「秘密のトンネル」体験

海上自衛隊のブースでは、最新の護衛艦「もがみ」や掃海艇「あわじ」のパネルが並びます。特筆すべきは、ガラスケース内に並んだ精巧な艦船模型の数々。普段、遠くに眺めている護衛艦や潜水艦が、手にとるような距離で立体的に再現されています。艦橋の複雑な構造や、甲板に配置された兵装のディテールまでじっくりと観察することができ、マニアならずともその造形美に見惚れてしまいます。

センター内でひと際目を引き、訪れる人を笑顔にさせているのが、グレーの壁に囲まれた大きなボックス型の展示。一歩足を踏み入れると、そこは「護衛艦の内部通路」を再現したトンネルになっています。まるで本物の護衛艦の中に迷い込んだかのような没入感があり、子どもも大人もは探検気分で通り抜けます。
【航空自衛隊】名機の鼓動に触れる!「本物の重み」を体感

ガラスケースに並ぶのは、かつて大空を駆けた名機F-4EJ改などの操縦桿や計器類。また、F-35AやKC-46A、さらにはRQ-4Bのスペック表がデジタル迷彩のパネルで並び、現在の航空自衛隊がどのような翼で日本を守っているのかを一目で理解できます。

「F-4戦闘機の計器や操縦桿に触れてみよう」という案内板の通り、実際にグリップを握ることができます。手に伝わる武骨な金属の質感、ボタンの押し込み具合。パイロットが極限状態で操作する「本物の重み」を体感できる貴重な機会です。
たまたま訪れたという来場者は「大先輩が自衛隊だったので、立ち寄りました。陸・海・空、教育機関など全ての展示があるのは圧巻です」と話していらっしゃいました。
【教育・育成】未来の自衛官への道しるべ


防衛大学校や高等工科学校の紹介も充実。カリキュラムのほか、「体育クラブ」「文化クラブ」など、リアルな学生生活を紹介するパネルは興味深い内容です。
入試制度や受験資格についてのパンフレットが充実しており、保護者や学生が抱く「どうすれば目指せるのか」という疑問にその場で応えてくれる安心のサポート体制が整っています。
憧れの制服をその身に――「制服試着体験」コーナー

センターの一角でひと際目を引くのが、ハンガーラックにずらりと並んだ各隊の制服です。海上自衛隊の象徴である気品漂う「白詰襟(冬服)」や、精悍な紺の制服。さらには、各隊の個性が光る迷彩服やブッシュハットまで、驚くほど種類が豊富です。
階級章や金ボタンの輝きを間近で見ると、その一着一着に宿る規律と誇りが伝わってきます。子供用だけでなく大人も楽しめるサイズ展開で、護衛艦のパネルを背景に記念撮影をすれば、気分はまさに現役隊員です。
映像と活字で知る「防衛のリアル」

「体験」の後は、じっくりと「知識」を深めるスペースへ。
設置された大型モニターでは、自衛隊の活動を紹介する『STRENGTH & READINESS』などの映像が放映されています。波を切り裂き進む護衛艦や、一糸乱れぬ隊員たちの動きを椅子に座ってじっくり鑑賞でき、その迫力に思わず引き込まれます。
ラックには、自衛隊唯一の公式専門誌『MAMOR』がバックナンバーを含めてずらりと並んでいます。隊員たちの素顔や、最新装備の解説、さらには「ミリ飯」レシピなど、バラエティ豊かな視点から自衛隊を掘り下げた記事をその場で自由に読むことができます。
来場の証に!限定「はまにゃん御朱印」

そして、来場者の間で密かに話題を呼んでいるのが、ここでしか手に入らない「はまにゃん御朱印」です。神奈川地本の人気マスコットキャラクター「はまにゃん」がデザインされた専用の台紙が用意されており、備え付けのスタンプを自ら押印するスタイル。 どっしりとした赤いスタンプを、心を込めて印影に刻む瞬間は、御朱印巡りのような楽しさと達成感があります。
【キャラクター】愛らしい「街の仲間」としての自衛隊

海上自衛隊横須賀地方総監 八木 浩二海将が手に持っていらっしゃるのは、丸みをおびたフォルムが特徴のカイジョウジエイ鯛 くんです。海上自衛隊の採用広報アンバサダーを務めるキャラクターで、海上自衛隊をより身近に感じてもらうための大切な架け橋となっています。
神奈川地本の人気キャラも人気

そしてオープニングセレモニーでは、神奈川地本の人気キャラクターも登場。
陸上自衛隊の迷彩服をビシッと着こなし、見事な敬礼を見せてくれる「たま(弾)」。普段は別の仕事を持ちながら、いざという時に出頭し任務に就く予備自衛官。その制度を象徴する存在として、可愛らしさの中に「神奈川を守る」という強い意志を秘めています。
ブルーインパルスのフライトスーツを纏い、クールな表情が印象的な「トップニャン」。胸のエンブレムやスーツの質感など、細部までこだわり抜かれたその姿は、空を志す若者たちの憧れをそのまま形にしたような存在感です。
「自衛隊=厳しい、近寄りがたい」というイメージを覆す、この柔らかいキャラクターたちの存在。こうした愛らしい一面に触れることで、日本の平和を守る隊員たちをより身近な「街の仲間」として感じることができます。

横須賀という土地柄、自衛隊は常に身近な存在ですが、この広報センターは「より深く、より気軽に」その実像に触れられる場所でした。
マニアだけでなく、家族連れやカップルが足を止め、操縦桿を握って「すごいね!」と笑い合う姿が印象的です。
私たちの平和な日常が、どのように支えられているのか。コースカでのショッピングや映画鑑賞のついでに立ち寄ってみてください。
神奈川自衛隊広報センター
横須賀市本町2丁目1-12 コースカベイサイドストア5F
開館時間:10:00〜18:00
定休日:火曜・水曜



