令和8年(2026年)4月5日、ソマリア沖・アデン湾における海賊対処行動および中東地域での情報収集活動にあたっていた、第52次派遣海賊対処行動水上部隊の帰国行事が横須賀基地で開催されました。
護衛艦「おおなみ」(艦長:飯尾啓正 二等海佐)は、昨年10月4日に横須賀を出港し、約6ヶ月間にわたる長期の任務を終え、無事に帰還を果たしました。今回の派遣では海上自衛隊員に加え、8名の海上保安官も同乗しており、自衛隊と海上保安庁が共同で重要な任務にあたりました。

派遣期間中は、イスラエルとハマスの戦闘や親イラン武装勢力の動向など、中東情勢が緊迫し予断を許さない状況が続いていました。
厳しい環境の中、部隊はソマリア沖やアデン湾、アラビア海北部などで警戒監視活動を続け、日本関係船舶の安全確保のために643隻もの船舶を確認するなど、国民生活を支える海上交通(シーレーン)の安全確保に大きく貢献しました。 さらに、ジブチにおいては6年ぶりとなる護衛艦と海上保安庁、ジブチ沿岸警備隊が連携した海賊護送訓練を実施し、関係機関や各国との連携強化にも努めました。
帰国行事の様子


令和8年4月5日(日)に横須賀基地にて行われた帰国行事には、宮﨑政久防衛副大臣や自衛艦隊司令官、海上保安庁代表をはじめ、多数の来賓や隊員の家族が出席しました。
防衛副大臣は隊員に向け、「24時間365日体制で我が国のシーレーンを守ってくれているからこそ、国民の皆様が平和な日常を享受できる」と多大な貢献を称賛しました。また、長期間にわたり隊員を送り出し、支え続けた家族に対しても深い感謝の言葉が述べられました。


式典では部隊の顕著な功績がたたえられ、内閣総理大臣から特別表彰が授与されたほか、飯尾啓正二等海佐には防衛大臣から第1級防衛功労章が贈られました。
半年間に及ぶ過酷な任務を完遂し、無事に母港へ帰還した隊員の皆様、本当にお疲れ様でした。ありがとうございました。
取材日:2026/4/5
護衛艦「おおなみ」
「たかなみ」型護衛艦の2番艦として平成15年3月13日に就役したヘリコプター搭載型護衛艦(DD)。様々な情報や多数の武器をコンピュータによって集中処理・管制し、空中、水上及び水中からの脅威に対しても迅速に対処し得る能力を有している。【護衛艦「おおなみ」の歴史】
出典:護衛艦おおなみパンフレット
平成15年 3月 就役、横須賀配備
平成16年11月~平成17年3月 テロ対策特別措置法に基づくインド洋派遣
平成19年 9月 インド主催多国間演習「マラバール2007」参加
平成21年 7月 日韓救難共同訓練に参加
平成22年 1月~10月 第4次派遣海賊対処行動水上部隊としてソマリア沖へ派遣
平成23年 3月 東日本大震災における災害派遣
平成23年10月~平成24年3月 第10次派遣海賊対処行動水上部隊としてソマリア沖へ派遣
平成24年 6月 日印国交60周年記念を兼ねた日印共同訓練「JIMEX12」に参加
平成26年 7月~平成27年1月 第19次派遣海賊対処行動水上部隊としてソマリア沖へ派遣(帰途でエア・アジア航空機消息不明事案に関する国際緊急援助活動)
平成28年 7月 映画「シン・ゴジラ」に出演 (海中に隠れたゴジラを伊豆大島付近で捜索)
平成29年11月 ASEAN創立50周年国際観艦式に参加
令和 2年 5月~令和2年10月 第36次派遣海賊対処行動水上部隊としてソマリア沖へ派遣
令和 7年10月~令和8年 4月 第52次派遣海賊対処行動水上部隊としてソマリア沖へ派遣
基準排水量 4,650 ton
全長 151 m
最大幅 17.4 m
喫水 5.2 m
マスト頂高 42 m
乗員数 約180名
機関方式 COGAG方式(ガスタービンエンジン)
推進器 スクリュープロペラ × 2軸
最大速力 30ノット(約55km/h)



