【海上自衛隊】桜咲く横須賀に30年ぶり帰還 護衛艦「はまぎり」初度入港歓迎行事

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桜が満開を迎え、うららかな陽気に包まれた横須賀基地・逸見岸壁で、令和8年4月3日、護衛艦「はまぎり(DD-155)」の初度入港歓迎行事が行われました。同艦が横須賀を定係港とするのは、約30年ぶりです。

プロフェッショナルな連携が光る着岸作業

4月1日に青森県むつ市の大湊港を出港した「はまぎり」は、この日ゆっくりと逸見岸壁へ姿を現しました。

巨大な護衛艦がそのまま単独で着岸するのではなく、岸壁と平行になったタイミングで、反対側から2隻の支援船が艦体を押し寄せていく様子は迫力満点。緻密な連携によって着岸していく光景は、見応えのあるものでした。

岸壁に近づくと、甲板上の隊員たちが一斉に岸へ向けてロープを投げ、着岸作業を開始。的確な号令のもと、それぞれが無駄のない動きで任務を遂行する姿からは、海上自衛隊ならではの高い練度とチームワークがうかがえました。

30年ぶりの帰還 新たな任務への決意

「はまぎり」は1990年(平成2年)の就役当初、横須賀の第1護衛隊群に配属されていました。その後、1996年(平成8年)に大湊へ転籍して以来、四半世紀以上にわたり北の海の防衛警備に従事してきました。
そして2026年3月23日付の部隊改編に伴い、新たに第3水上戦群(横須賀に司令部を置く第9水上戦隊)へ編入され、再び横須賀へ帰還しました。

長い年月を経て、再びこの街へ戻ってきた「はまぎり」。それは、艦そのものの帰還であると同時に、そこに乗り組む人たちの新たな始まりでもあります。

初度入港歓迎式典では、下艦した隊員たちが整列するなか、艦長 勝原2等海佐があいさつに立ちました。

「本日は多くの皆さまに『はまぎり』の入港に際しまして、出迎えにお集まりいただき、誠にありがとうございます。乗員一同を代表して、心より御礼申し上げます。平成8年まではここ横須賀を母港としておりましたが、このたび30年ぶりに『はまぎり』が横須賀へ入ってまいりました。本日からまた改めて横須賀の皆さまと信頼関係を築き、職務・任務・訓練に邁進していく所存であります」

その後、横須賀地方総監 八木浩二海将から激励の言葉が贈られ、式典後には関係者や来賓が艦長を囲んで温かい拍手を送る場面も見られました。節目の帰還を迎えた艦と乗員たちを、横須賀があたたかく迎えていることが伝わってくる時間でした。

“低く構えた機能美”が際立つ護衛艦の魅力

これまで、見上げるような大型艦艇を目にする機会が多かった筆者にとって、比較的乾舷の低い護衛艦「はまぎり」の姿に大興奮。各種装備が間近にはっきりと見て取れ、そのシルエットには大型艦とはまた違った魅力があります。任務のために研ぎ澄まされたような佇まい。そんな“低く構えた機能美”に、引き込まれる取材となりました。

【性能要目】
性能要目兵装(Armament) 76mm
単装速射砲(76mm rapid fire)  1
アスロック発射装置(ASROC) 1
20mm高性能機関砲(CIWS)    2
短魚雷発射管(Torpedo Tubes) 2
チャフ装置(Chaff) 2
ハープ-ンミサイル(Harpoon) 2
シースパローミサイル(Sea Sparrow) 1
哨戒ヘリコプター(SH‐60K) 1
性能要目(Characteristics)】
全 長(Length) 136.5m
全幅(Beam) 14.6m
喫 水(Draft) 4.5m
基準排水量(Displacement) 3550t
主 機(Propulsion)SM1A×4 54000ps
速 力(Speed) 30+Knot
乗 員(Complement) 約200名(Officers&crew)

出典:護衛艦「はまぎり」パンフレット(PDF)(外部リンク)
参考:海上自衛隊護衛艦「あさぎり」型について(外部リンク)

取材後記:潮風のなかで見つけた、小さな「再会」の物語

護衛艦「はまぎり」で凛々しく任務に励む若い幹部隊員が、久しぶりに再会した先輩のもとへ駆け寄ります。新しい任地での出来事を、少し照れくさそうに、本当に嬉しそうに報告する姿。それを受ける先輩隊員の「立派になったね。なんだか自分の子供の成長を見ているみたい」という言葉には、後輩への深い愛情がたっぷり詰まっていました。
制服をぴしっと着こなし、新しい任務を前に目をキラキラさせている姿は、見ているこちらまで背筋が伸びるようで、清々しい希望に満ちていました。

数年ごとに拠点を移す「異動」が当たり前の自衛隊。だからこそ、こうした偶然の再会がくれる喜びは、きっと私たちが想像する以上に、心の支えになっているのかもしれません。

桜が満開です

会場を見渡すと、赤ちゃんを抱っこして笑顔を見せるご家族の姿もあり、その幸せそうな様子に思わず目頭が熱くなる場面も。その一方で、この日からしばらく家族と離れる隊員たちもいます。
それぞれの新しい門出に、どうか穏やかな風が吹きますように。任務に励む皆さんと、それを待つご家族の皆さんが、これからも健やかでありますように。そんな願いを込めて、この光景を心に刻みました。

取材日:2026/4/3

海上自衛隊横須賀地方隊

神奈川県横須賀市西逸見町1丁目無番地
海上自衛隊 横須賀地方総監部
TEL 046-822-3500 (代表)

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